セルフケアでお灸を取り入れたいと思っている人、またはすでに取り入れている人もいらっしゃると思います。
ですが、よくわからないまま使っている、自分に合っている?間違って使ってない?など疑問があるのではないでしょうか?
ここではそもそも使用してはいけない人や自宅でおこなうお灸時にしてはいけないことについて解説していきます。
お灸をしてはいけない人とは?

そもそもお灸をしてはいけない人とはどういう状態なのか?
・発熱している人
・お灸中に自分で外すことができない人
・お灸しようと思う場所に湿疹や腫れ、化膿している人
・皮膚の赤みやかゆみ、ただれ、発疹、アレルギー性の皮膚状態の人
・妊娠中の人
・乳幼児
・糖尿病や皮膚の知覚異常がある人
風邪などで発熱している場合にお灸してはいけません。
熱が上がっている段階では余計に体力を消耗する可能性があるため推奨されません。
背筋がゾクゾクするなどひき始めと思われる段階や風邪予防では大椎というツボに施灸すると良いですが、1人で行う場合はカイロを代用するのが安全です。
自分で仮に付けれても外せない状況にある場合や、認知症の方など、外したい時にはずせないと火傷の危険性がありますので使用しない、使用させない、見守れる状態で行うようにしてください。
炎症や腫れが悪化する可能性があるためお灸はしないでください。
こちらも赤みやかゆみがひどくなる可能性がありますので行わないでください。
自分で行う場合には注意が必要です。
下腹部周りや腰、特定の経穴(ツボ)三陰交や合谷などは強い刺激を避けたほうがよいでしょう。
また他のツボにお灸をする場合でも熱すぎるものは避ける、熱すぎると感じたらすぐに外せる準備が必要です。
逆子の灸として、足の小指の爪の外側付け根にある至陰というツボが有名です。
動いてしまうなど様々理由はありますが、肌も柔らかく熱さに敏感なこともあるため、無理にお灸をする必要はありません。
血行障害や熱さが感じにくくなっている場合には火傷の危険性だけではなく、感染症のリスクもあるため推奨できません。
お灸でしてはいけないことは?

お灸をする際には注意点がいくつかあります。
・効くと思って熱さを我慢する
・初めから熱さの強いお灸を買ってくる
・同じ場所に何回もお灸をする
・お酒を飲んだ後や飲みながらお灸する
・火が消えたか確認せずに捨てる
・お灸をした後すぐにお風呂に入る
・顔や粘膜などにお灸する(一人で見えない場所にお灸する※背中など)
お灸は一瞬熱く感じる瞬間もありますが、熱いから効いていると勘違いしてはいけません。
我慢して続けると火傷や水疱になる可能性があります。
市販のお灸の種類には熱さの強弱の表記があります。
ソフトやマイルド、レギュラー、ハード、弱、強など。
初めてのお灸で、そのラインナップの中で一番熱いものを選ぶと想像以上に熱く感じたりすることがあります。上記で書いた通り、熱い=効果があるではないので初めて使う場合は一番優しいものから始めるようにしてください。慣れてきてそれでも物足りなければ強くしていくと良いです。
同じ場所に何度もお灸を据えると火傷や水疱になることがあります。
1〜2壮程度にとどめるのが無難です。
昔、ひいおばあちゃんがお灸しているのを見て、腰が痛かったのでやって欲しいといったら自分の脚のついでにやってくれました。
最初は恐々で「熱いの?」とか聞きながらでしたが1壮目やってもらったら一瞬熱いものの気持ちよく、あったかい余韻がありましたが、2壮目、3壮目とやってもらい、4〜5壮目くらいの時に急に熱痛い!となり外した後に確認してもらったら水疱ができていました。
自分はそこでお灸が嫌いになったわけではないですが、痕になったりする場合もあるので注意が必要です。
手元が狂ったり、感覚が鈍っていたりするのでお酒を飲んでいる時はお灸をしないでください。
単純に火事の原因となります。
捨てる際は濡らしてから捨てるようにしましょう。
お灸をした後すぐにお風呂に入ると水疱ができることがあります。
また体調の変化や血流がよくなっていることがあるため、一定時間おいてから入浴するようにしてください。
顔の皮膚は薄くデリケートです。
また台座灸のテープ部分が強く張り付くと剥がす際に肌に負担となる場合があります。
仮に鏡越しで見れたとしても目視と違うため危険を伴う可能性があります。
どうしても顔を温めたいのであればホットタオルやホットアイマスクなどで代用してください。
または美容のお灸をおこなっている鍼灸院で受けることをおすすめします。
(まとめ)セルフケアでお灸!使用できない人、してはいけないこと
お灸は使い方次第で火傷などのリスクがありますが、基本的には健康や美容の役に立つものです。
まずは優しめの熱さから始めてみることをおすすめします。
セルフケアで行う場合には目視でできる範囲、すぐに外せる位置や火を消せる準備をしておきましょう。
毎日使う必要はありませんが、2日や3日に1回など定期的にお灸をすることで未病対策になります。
上手にお灸を活用してください。