最近話題の「ヒト幹細胞培養液」、実際どうなの?
年齢を重ねるごとに、肌のハリやツヤが気になってきた・・・
今よりもっと肌を元気に見せたい
注射やメスに頼らず、スキンケアでなんとかしたい
と考える方も多いのではないでしょうか?
近年、美容業界で注目されている成分のひとつがヒト幹細胞培養液。
広告やSNSで見かけることもあるかもしれません。
気になっているけれど、どんな効果があるのかよくわからない、顔に使ってどうなるの?という疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、美容専門鍼灸院の視点から「ヒト幹細胞培養液」の正体、顔に使う際のメリット・デメリット、安全性や注意点まで、わかりやすく解説していきます。
ヒト幹細胞培養液とは?

まず前提として知っておきたいのは、「ヒト幹細胞培養液」とは幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養する過程で得られる液体(上清液)だということです。
この培養液には、細胞が分裂・増殖する過程で分泌するサイトカインや成長因子などの成分が含まれており、これらがスキンケアに活用される理由とされています。
化粧品に使用されるヒト幹細胞培養液は、主に次のような種類があります。
- 脂肪由来幹細胞培養液
- 歯髄由来幹細胞培養液
- 骨髄由来幹細胞培養液
- 臍帯血由来幹細胞培養液
若い細胞、とくに赤ちゃんに近い細胞は多くの成長因子を含む場合が多く希少。
化粧品に含まれる多くのヒト幹細胞培養液は脂肪由来であることが多いです。
ヒト幹細胞培養液を顔に使うメリットとは?

ヒト幹細胞培養液を配合した美容液やクリームには、以下のような「美容のサポート成分」としての期待があります。
ヒト幹細胞培養液に含まれるたんぱく質や成長因子は、角質層にアプローチし、肌のコンディションを整えるために配合されています。
結果として、使用者の中には「肌がなめらかに感じた」「メイクのりが良くなった」と感じる人もいます。
(※これはあくまでも個人の感想であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません)
40代以降の肌は、乾燥しやすく弾力を失いやすい傾向にあります。
そのため、ヒト幹細胞培養液を配合した製品はハリ・ツヤを与えるスキンケア成分として注目されています。
ヒト幹細胞培養液単体ではなく、ヒアルロン酸やセラミドなどと組み合わせて使われることも多く、保湿ケアアイテムとしても期待されています。
ヒト幹細胞培養液を顔に使うデメリットと注意点

ヒト幹細胞培養液は普及してきたとはいえ配合されている化粧品は高価な傾向にあります。
継続するのを躊躇してしまうこともあるでしょう。
化粧品に含まれるヒト幹細胞培養液について、
化粧品には医薬品と違い配合量まで記載されていません。
配合量の多い順に成分表示するようには義務付けられていますが、1%未満の成分についてはメーカーが自由に順番を表示することができます。
基本的に水やBGなどが先頭に表示されており、自分が期待した成分がどの程度入っているかは不明なことが多いです。
あるメーカーのヒト幹細胞培養液が入った商品について、質問した際に「配合量は言えません」と返答されたことがあります。本当に企業秘密で言えないのか、知らないのか謎のままです。
1%未満だと正直に答えてくれたところもありました。
他のスキンケア成分の多くと同様に、ヒト幹細胞培養液の効果の実感には個人差があります。
「すぐに効果がある」などの即効性を期待すると期待外れに終わってしまいます。
あくまでスキンケアの一環として取り入れるのが現実的です。
化粧品はもちろん、エステや鍼灸院で取り入れられているヒト幹細胞培養液は、治療目的ではないことを理解しておきましょう。
医薬品のような効果効能はありません。
美容鍼やエステとの組み合わせは?

美容鍼やエステでの施術後に、ヒト幹細胞培養液を用いたスペシャルケアを行うところもあります。
とくに美容鍼後は角層への浸透がしやすい状態ですのでおすすめです。
エイジングケア成分として注目されているヒト幹細胞培養液を使うことで保湿ケアだけではなく、ハリやシミ、肌リズムを整えるなど40代以降の肌に悩む方には取り入れていただきたい成分です。
SNSや口コミでの評価は?

SNSでは「肌の調子が良くなった気がする」「透明感が出た」といった声もある一方、「特に変化がわからなかった」「値段が高くて続けられない」といった意見もあります。
こうした情報を鵜呑みにせず、自分の肌質や目的、ペースに合ったものを選ぶのが大切です。
(まとめ)ヒト幹細胞培養液を正しく理解し、美容に活かす
ヒト幹細胞培養液は、美容成分として高い注目を集めていますが、正しく理解して取り入れることが大切です。
メリット
- 肌のコンディションを整える成分として期待されている
- 保湿ケアの一環として活用されている
- 年齢肌のスキンケアに取り入れられている
デメリット
- ものによっては高価で続けにくい
- 化粧品で買う場合、配合量や濃度は不明な場合がある
- 医薬品ではない、効果に個人差がある
少し使っただけでは効果はわからないことが多いです。
自分には合わなかったと思うだけではもったいない場合があります。
ヒト幹細胞培養液はゆっくりと効果がわかります。個人差があるので期間を明確には答えられませんが、どんなものでもまずは3ヶ月は続けてみて欲しいと考えています。
それはあなたの肌質がこれまでとは変わっていくための期間が必要だからです。
あなたに合った美容ケアを見つけるために
巷には美容情報が溢れていますが、大切なのは自分の肌をよく知ることです。
いまのスキンケアで肌質に満足していないなら美容鍼を取り入れてみませんか?
色々な最新機器や施術が出ている中で美容鍼はほとんどやり方が変わらず今も施術として残っています。
その中でヒト幹細胞培養液など良いものを取り入れつつ美容鍼はこれからも進化を続けていきます。
美しく歳を重ねたいという気持ちを当院は応援しております。