日差しが強い、弱いに関わらず日焼け止めって欠かせないものになっていますよね？
日焼け止めを選ぶ際、適当に「これでいいや」と決めていませんか？
選ぶ基準がなんとなくや金額などではしっかり紫外線対策や肌への負担などを考慮できていないかもしれません。
SPFやPAの意味や違いを知って日焼け止め選びの参考になれば幸いです。
SPFとPAとは？まずは基本をおさえよう
日焼け止めには必ず記載されている「SPF」と「PA」について知っていますか？
この2つは、紫外線に対する防御力を表す指標です。
- SPF（Sun Protection Factor）は「UV-B（紫外線B波）」を防ぐ効果を示すもの。
- PA（Protection Grade of UVA）は「UV-A（紫外線A波）」に防ぐ効果を示すもの。
どちらも紫外線対策には欠かせない表示ですが、守ってくれる紫外線の種類が違うという点が重要です。
おおまかには波長の違いになります。
・紫外線A波（UV-A）は肌の真皮まで
・紫外線B波（UV-B）は表皮まで
紫外線の影響が及びます。
SPFの数字の意味と正しい選び方
SPFは、紫外線B波（UV-B）による日焼け（赤くなる炎症）をどれだけ遅らせるかを示しています。
何も日焼け対策していない人が、紫外線B波（UV-B）を浴びてから約20分ほどで日焼けが始まるとされています。
SPF1なら「何も塗らない時に比べて20分程度、日焼けを防ぐ」ということになります。
SPF30なら20分 × 30 = 約600分（約10時間）
SPF50なら20分 × 50 = 約1000分（約16.6時間）
日焼けを防げるという指標です。
| SPF値 | 効果時間の目安 | 使用シーン |
|---|---|---|
| 10〜20 | 約3〜6時間 | 日常生活・買い物など |
| 30〜40 | 約10〜13時間 | 屋外レジャー・軽いスポーツ |
| 50+ | 約16時間以上 | 炎天下のレジャー・マリンスポーツ |
※数値が高ければ良いわけではなく、肌への負担や乾燥の原因になることもあります。
PAの「＋」の数でわかる効果
PAは、紫外線A波（UV-A）肌の奥に届いてしわやたるみの原因になる紫外線）を防ぐ効果を示すものです。
| PA表示 | 防御力の目安 | UV-Aをどれだけ防げるか |
|---|---|---|
| PA+ | 効果がある | 弱いが一定の防御力あり |
| PA++ | かなり効果がある | 中程度の紫外線対策に最適 |
| PA+++ | 非常に効果がある | 強い紫外線下でも有効 |
| PA++++ | 極めて高い効果 | 強烈な紫外線を長時間防ぐ |
紫外線A波（UV-A）は曇りの日や室内でも窓を通過して肌に届きます。
冬でも紫外線対策したほうが良いと言われる理由は、日差しが弱くても肌に届いてしまうからです。一年を通して重要となります。
SPFとPAの違い
| SPF | PA | |
|---|---|---|
| 紫外線の種類 | UV-B（表皮に作用） | UV-A（真皮に到達） |
| 主な肌への影響 | 炎症、赤み、シミ | しわ、たるみ、くすみ |
| 表記方法 | 数字（SPF10〜50+） | 「＋」の数（PA+〜PA++++） |
| 使用シーン | 屋外に出る時間の長さ等で判断 | 日常でも必要、強さで判断 |
（シーン別）SPF・PAの使い分け例
| シーン | おすすめSPF | おすすめPA |
|---|---|---|
| 買い物や通勤など日常生活 | SPF20〜30 | PA++以上 |
| ピクニックや公園遊び | SPF30〜40 | PA+++ |
| 海・山・スポーツ・旅行 | SPF50+ | PA++++ |
数値や+値が高いから良いわけではありません。こまめな塗り直しやテクスチャーも大切です。
数値が高すぎるものは敏感肌には刺激になる場合もあるため、肌質に合ったものを選びましょう。
SPF・PA以外にも大事なチェックポイント
成分表や使用感も選ぶ際の大切なポイントです。
- ウォータープルーフかどうか（汗・水に強い）
- 石けんで落とせるか（敏感肌向け）
- 白浮きしないか、化粧下地として使えるか
（まとめ）あなたに合った日焼け止めの選び方
日焼け止めは、紫外線から肌を守るのは当然ですが「どのシーンで使うか」を基準に選ぶのがベストです。
- SPFは「UV-B」対策、PAは「UV-A」対策
- 高い数値ほど紫外線防御力が高いが、肌への負担も考慮
- 日常とレジャーで使い分けるのが理想
自分の生活スタイルや肌タイプに合った日焼け止めを選んで、しっかり紫外線対策をしましょう！
